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手洗いマスクの他にもある! 新型コロナウイルス予防と対策 すぐ役に立つ漢方・薬膳

新型コロナウイルスが日本でも急激に広まり、いつどこで感染するかわからない状況になってきました。

予防法は、手洗い、マスク、人混みに行かない、など、毎日同じ内容が繰り返されていますが、他に予防方法や、私たち一人一人ができる対策はないのでしょうか。

コロナウイルスに効く薬はないと言われていますが、本当でしょうか

目次

手洗い、マスク以外の予防法って ?

教室に入れない子供達、学校教育もストップ

なるべく家にいて、感染しないようにと簡単に言われても、なかなか難しく、生活が大変になってきました。とにかく、感染しないようにしたい、と思うばかりですね。

ところで、そもそも病気って何かと聞かれても、返答は難しいかと思いますが、東洋医学では病気を正気と邪気の戦いととらえています。

ウイルスや細菌が「邪気」
「正気」は自然治癒力や免疫力とも言い換えられます。

病気は「正気」と「邪気」の戦い。「正気」が強ければ「邪気」に勝つわけです。だから、予防のために、感染しないために、どうしたらいいのかというと、大きく言って、

  1. 「正気」を強くしておく
  2. 邪気」を弱める

ということが、予防になります。それでは、これは具体的にどういうことでしょうか。

「正気」を強くするには、

正気を高めるということは、体の免疫を高めるということです。そのためには次の方法があります。

  • 栄養をとる
  • 睡眠をとる
  • 正気を強める漢方薬を飲む

具体的には、こういった方法があります。栄養と睡眠は、さかんに言われていますが、漢方の話はあまり聞かれません。ニュース番組などでも、残念なことに、ほとんど漢方薬は報道されませんが、しかし、本当は、役に立つ漢方薬がたくさんあるんです。

そこで、このブログでは、オススメの漢方薬をいろいろ紹介していきたいと思います。それでは、まずは一押しの、

玉屏風散(ぎょくへいふうさん)

これが一番おすすめです。黄耆(おうぎ)、防風(ぼうふう)、白朮(びゃくじゅつ)から成っています。屏風のように、邪気の侵入を防ぐという名前の通り、正気を強めます。黄耆と白朮が特に肺の正気を強めます。言い換えると免疫力が高まるということです。


(写真: 彩り漢方薬局ブログより)

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)  

感染と関係ない場合でも、日頃から体力のない人に向いているものです。元気がでます。

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)

補中益気湯と同様、日頃から体力のない人に向いているものです。元気がでます。

人参養栄湯(にんじんようえいとう)

これも、補中益気湯と同様、日頃から体力のない人に向いているものです。元気がでます。

その他

その他にもたくさんあります。体質や体調など人により、環境により異なるので、今の自分に合った漢方薬を飲むことも予防の一つです。

②邪気を弱くするには

邪気をやっつけたり、追い払うためには

  1. 洗う    水洗い、せっけん洗い
  2. 消毒する  アルコール、塩素、紫外線、熱(56℃30分)
  3. 清熱解毒せいねつげどくの漢方薬を飲む
  4. 漢方薬を燻蒸した煙を部屋に充満させる
    の方法があります。
    そこで、オススメの漢方はというと、

清熱解毒薬せいねつげどくやくに分類されるものです。ただし、これは清熱といって体を冷やす作用があるので、”家族が感染した” とか、”人の密集したところに行ってしまった” など、差し迫った状況になったら飲んでください。体を冷やしすぎると逆効果になる場合があるので注意が必要です。

ウイルスにも効果がある清熱解毒薬」の評価

漢方では、自然界の動植物や、その一部を使い、多くのものに効能効果があると考えて、それぞれを組み合わせて薬にしたり、食品にしたりしています。

その中に清熱解毒せいねつげどくの効果を持つとして分類されるものがたくさんあります。例えば

板藍根(ばんらんこん)

アブラナ科ホソバタイセイの根、日本の藍染に昔はこの植物が使われていました。(今はタデ科アイ使われている)

煮出してお茶のようにして飲んだり、「ばんらん茶」として顆粒状の製品になっているものを飲みます。予防には、飲まずにうがいに使うのが良いでしょう。緑茶のカテキンも、ウイルスに効果があると言われていますが、それよりもさらに、こちらの方をおすすめします。板藍根は飲むマスクと呼ばれて有名なので、本当のマスク同様、売り切れの店が多く、なかなか手に入らないかもしれません。

 

金銀花(きんぎん花)

スイカズラの花 スイカズラ科スイカズラ属常緑つる性木本

大青葉(だいせいよう)

ブラナ科ホソバタイセイ、タデ科アイの葉

連翹(れんぎょう)

モクセイ科シナレンギョウまたはチョウセンレンギョウの果実

ここに上げたものはすべて、抗菌、抗ウイルス作用が証明されています*。

その他にもたくさんありますが、これらがよくインフルエンザや他の細菌、ウイルスの病気によく使われているものです。

まとめ

予防には、バンランコンなど清熱解毒の生薬でうがいをオススメ

 

 

*Tadaaki Miyazaki Pathogenesis of Influenza and Effects of Herbal Medicines on the Inhibition of Influenza Virus Replicationkampo Medicine  2012 Volume 63 Issue 6 Pages 363-368

*Ding Y, Cao Z, Cao L, Ding G, Wang Z, Xiao W.Antiviral activity of chlorogenic acid against influenza A (H1N1/H3N2) virus and its inhibition of neuraminidase.Sci Rep. 2017 Apr 10;7:45723. doi: 10.1038/srep45723

*Zhong Y, Yoshinaka Y, Takeda T, Shimizu N, Yoshizaki S, Inagaki Y, Matsuda S, Honda G, Fujii N, Yamamoto N.Highly potent anti-HIV-1 activity isolated from fermented Polygonum tinctorium Aiton. Antiviral Res. 2005 Jun;66(2-3):119-28. Epub 2005 Mar 27

漢方薬の燻蒸 〜煙で予防する〜

蒼朮(そうじゅつ)の燻蒸

2003年にSARSが流行した時、北京大学の病院で3ヶ月間850kgの蒼朮(そうじゅつ)を燻蒸(くんじょう)して空気を消毒したところ、その期間SARSの院内感染は一例もなかったことを発表しています*。


(彩り漢方薬局ブログより)

 

蒼朮(そうじゅつ)とは?

蒼朮:  キク科オケラ属ホソバオケラの根

平胃散(へいいさん)や消風散(しょうふうさん)など、一般的な漢方薬にもよく入っている生薬です。江戸時代には、日本でも焚蒼(たきそう)といって、根茎に火をつけて煙を部屋に出させることで、梅雨時に衣服や和本などのカビや蚊などの虫害を防ぐことが行われていたそうです。

生薬を扱っている漢方薬局ならどこにでも置いているので、買うのは簡単です。興味のある方は、火の扱いに注意して試してみてください。

 

まとめ

予防には生薬の煙を部屋に充満させる方法もオススメ

以上、予防について紹介しました。

それでは次に、実際に自分が、もしかしたら感染してしまったかも? と思った時に、どうしたら良いのか見ていきましょう。

「コロナかも」と思っても病院を受診できない !?

厚生省の勧める新型コロナウイルス感染対策はこれだけ

なんだか体がだるい、少し咳がでる、なんとなくカゼをひいたような気がする。
そんな時、新型コロナウイルスに感染したかもしれない、と心配になりますね。早く病院に行ってはっきりさせたいと思っても、厚生省の指定する病院にはなかなか受診できません。なぜなら、厚生省は、受診できる人を次の3つに限っているからです。

  1. 37.5度以上の熱が4日以上続く
  2. 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合、 高齢者をはじめ、基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など))がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方。
  3. 風邪の症状や37.5度以上の発熱が2日程度続き、強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合。

この3つの条件のどれかを満たさないと、コロナウイルスを診ることができる病院を受診することはできません。そのため、近くの医療機関に何度もかかりながら、重症あるいは危篤になって初めて新型コロナウイルス感染として指定病院で検査を受けてやっと治療を受けるということになります。

実際にそのため、重症や危篤になってしまった人の例を、ニュースから2例紹介します。

〈例1〉2020年3月8日 、新型コロナウイルス感染が確認されて山梨大付属病院に入院している20代男性がウイルス性髄膜炎で重症。山梨県中央市。(Yahooニュース)

2月28日と3月2日に、発熱、関節痛を訴えて受診したが、最後に救急搬送された時は会話できず重症。救急医が意識障害や首の後ろの硬直で髄膜炎を疑い、病院独自でPCR検査をしたところ陽性が確認された。

自宅で倒れていた所を発見されて、やっと入院できたわけです。

〈例2〉2020年3月7日群馬県太田市に住む40代保育士女性が新型コロナウイルスに感染し、重症

2月29日38度の発熱で医療機関を受診、インフルエンザインフルエンザ陰性で帰宅。3月3日に別の医療機関を受診。咳、息苦しさが続き6日目に再度受診。肺炎と診断されて指定医療機関に転院。7日目にPCR検査で陽性が確認された。

6日目に肺炎を発症して初めて入院できたわけです。

何もしないで重症になるのを待つだけ !?

こういった例を見ると、日本の現状は、重症または危篤状態ににならないと、指定病院で治療を受けることができない状況です。

これでは、私たちは、予防対策はもちろん、さらに症状が出た段階になっても、その対策を自分で講じないことには、何もしないで重症になるのを待っていなければなりません。

どうにかならないものでしょうか。

そんな時、病院に行かないでも、薬局で手に入る漢方薬で何らかの対策が打てれば、安心だと思いませんか。

漢方薬の新型コロナウイルス感染症に対する効果  〜ニュースより〜

テレビなどメディアの解説では、新型コロナウイルス感染に効く薬はないと言っていますが、本当でしょうか?  それは、実は西洋医学では、本当にそうなんです。ところが一方では、東洋医学では次のようなニュースがあります。

中国では実際に6万人以上の患者に漢方薬を投与し、効果が顕著だったと発表されています。(@niftyニュースより)

 

このような現実があるにもかかわらず、メディアが触れることはほとんどありません。

東洋医学では実際に効果があったと発表された漢方薬がいくつもあるんです

新型コロナウイルス感染の漢方薬治療のガイドライン

中国政府(国家衛生健康委員会弁公庁)は、新型コロナウイルス感染に対する治療方法のガイドラインを発表しています。また、刻々とバージョンアップして、現在第七版が出ています。今のところ、第六版までしか日本語にできていないので、下に第六版について詳しく解説していきます。

これを見ると、現在の中国は新型コロナウイルスに関して、世界中にしっかり情報開示してくれていると言えると思います。

このガイドラインでは、軽い症状が出始めた時軽症中等重症重篤回復期、それぞれの段階に分けて、推奨する漢方薬が詳しく書かれています医師たちも治療はそれに基づいて対応しています。

軽い症状が出始めた時を「医学観察期」として、推奨する漢方薬をあげています。やはり、方法はあるんです。

 

まとめ

●漢方薬は新型コロナウイルス感染の治療に大変有効
●詳しくは、ガイドラインを見てみよう

 

それでは、私たちが関係する、軽い症状の時にはどんな漢方薬がガイドラインで推奨されているのか、見てみましょう。

(このガイドラインには、西洋医学的治療と中医学的治療の両方書かれていますが、このブログでは主に中医学*的治療の方を解説します。必要に応じて西洋東洋両面から治療するのが一番良い方法と思います)

*中医学とは・・東洋医学のことを中国では中医学と呼んでいます。

中国の治療ガイドライン 第6版

不要と思われる部分は一部省略して日本語にしてあります。

新型コロナウイルスの特徴

新型コロナウィ ルスは紫外線と熱に敏感で、56°で 30 分間の加熱やエーテル、塩素消毒剤、過酸素酢酸、クロロフォルムを含む脂溶性薬剤によって有効に不活化できる一方、クロルヘキシジンによっては有効に 不活化できない。

(コロナウイルスに関する、根拠のないチェーンメールが出回っていますが、「56℃で 30 分間の加熱で不活化される」というのが正しい情報です)

新型コロナウイルス感染の特徴的な症状

  • 潜伏期間は 1-14 日であり、多くは 3-7 日である。
  • 発熱空咳倦怠感が主な臨床症状
  • 一部の患者には、鼻詰まりや鼻水、咽頭痛、筋肉痛、下痢等の症状が見られる。

軽症患者の症状としては、微熱や軽い倦怠感等があるものの、肺炎病状はみられない。

重症患者の多くは、発症から 1 週間後に呼吸困難或いは低酸素血症が現れ、一部の重篤な患者では急速に急性呼吸器症候群や、膿毒症ショック、重篤な代謝性アシドーシス、血液凝固障害、多臓器不全等が起こりうる。

現時点で把握した症例情報では、多くの患者は予後が良好と認めるものの、一部の患者では重症になりうる。高齢者・基礎疾患の ある患者においては予後が比較的悪い。児童症例の症状は比較的 に軽い。

軽い症状が出た時に飲む漢方薬ー医学観察期ー

  1. 胃腸の不調を伴う場合

・藿香正気カプセル(丸、水、ドリンク)    日本では、藿香正気散勝湿顆粒

  1. 発熱を伴う場合

金花清感顆粒、(成分: 金銀花、石膏、麻黄、杏仁、黄芩、連翹、 貝母、知母、牛蒡子、青蒿、薄荷、甘草)

連花清温カプセル(顆粒)、(成分: 連翹、金銀花、麻黄、杏仁、石膏、板藍根、貫衆、魚醒草、藿香、大黄、紅景天、薄荷、甘草)

疏風解毒カプセル(顆粒金花清感顆粒:  金銀花、石膏、麻黄、杏仁、黄芩、連翹、貝母、知母、牛蒡子、青蒿、薄荷、甘草

 

医学観察期のまとめ

もしかして、感染したかもしれない、と心配になったら

●胃腸症状がある時は藿香正気散か勝湿顆粒

●熱があれば、清熱解毒薬を多く含む煎じ薬

(漢方薬局で相談してください)

 

軽症期

寒湿鬱肺

症状:   倦怠感、筋肉痛、咳、痰、胸の不快感、消化不良、食欲不振、吐き気、嘔吐、排便の不快感。舌診で舌は腫 れぼったく歯痕あり、色はピンク色。舌苔は白厚腐膩か白膩。 脈は濡か滑。

推薦される処方箋:   生麻黄 6g、生石膏 15g、杏仁 9g、羌活 15g、 葶苈子 15g、貫衆 9g、地龍 15g、徐長卿 15g、藿香 15g、佩藍 9g、 蒼朮 15g、雲苓 45g、生白術 30g、焦三仙各 9g、厚朴 15g、焦檳 榔 9g、煨草菓 9g、生姜 15g。
服用法:毎日 1 剤、600ml の水で煎じ、朝昼晩 3 回に分けて食事 の前に服用する。

 湿熱蘊肺

症状:  微熱あるいは熱はない、微冷感、倦怠感、頭や体が重い、筋肉痛、渇いた咳、痰少なく、のど痛、口の渇き、胸の不快、無汗 か汗が出づらい、吐き気、食欲不振、食欲不良、下痢。舌診で舌はピンク色、舌苔は 白厚膩か薄黄色。脈は滑数か濡。

推薦される処方箋:   檳榔 10g、 草菓 10g、厚朴 10g、知母 10g、黄芩 10g、柴胡 10g、赤芍 10g、連 翹 15g、青蒿 10g(後下)、蒼朮 10g、大青叶 10g、生甘草 5g。

服用法:毎日 1 剤、400ml の水で煎じ、朝晩 2 回に分けて服用する。

 中等期

湿毒鬱肺症(湿邪による肺機能の低下)

症状:  発熱、咳をするが痰が少ない、あるいは痰が黄色い、 息苦しい、腹満、便秘などを伴う。舌全体が肥大になり、色は暗赤色、舌苔が黄膩或いは黄色く、乾燥が見られる。脈が滑、 数脈或いは弦滑。

推薦される処方箋処:   生麻黄6g、苦杏仁15g、生石膏30g、生薏苡仁30g、茅蒼朮 10g、広藿香15g、青蒿草(オトコヨモギ)12g、虎杖(いたど り)20g、馬鞭草(バベンソウ )30g、乾芦根(干し葦根)30g、 葶藶子(ていれきし蔕歴子)15g、化橘紅(かきっこう)15g、生甘 草10g。

服用方法:日に一剤、水で生薬を湯液400mlに煎じて、朝・夕の2 回分に分けて服用。

寒湿阻肺症(寒と湿による肺機能の低下)

症状:  熱は高くない。強い熱感があるが体表部には甚だしい熱がない。或いは未熱、空咳、痰が少ない、倦怠感、胸が苦しい、胃の膨満感と不快感、吐き気、下痢便。舌質が 淡い或いは薄赤、舌苔が白い或いは白膩、脈が濡脈。

推薦される処方箋:  蒼朮15g、陳皮10g、厚朴10g、藿香10g、草果(ソウカ 草果子)6g、生麻黄6g、羌活10g、生姜10g、檳榔10g。

服用方法:日に一剤、水で生薬を湯液400mlに煎じて、朝・夕の2 回分に分けて服用。

重症期

疫毒閉肺症

症状: 発熱、赤面、咳をする、痰が黄色く、粘り気で少ない、或いは痰が血を伴う、呼吸が苦しい、精神が倦怠、口が乾き、苦く、粘り気がある、吐き気で食欲がない、便秘、尿の量が少なく、色は深い黄色もしくは赤みを帯びている。舌湿が赤、苔が黄膩、脈が滑脈、数脈。

推薦される処方箋:     生麻黄6g、杏仁9g、生石膏15g、甘草3g、藿香10g( 後に入れる)、厚朴10g、蒼朮15g、草果10g、法半夏9g、茯苓15g、生大黄5g(後に入れる)、生黄耆(キバナオウギ)10g、葶苈子 10g、赤芍10g。

服用方法:日に1~2剤、水で煎じる。一回に湯液を100~200ml 煎じて、日に2~4回、口服或いは経鼻栄養をする。

気営両燔症

症状:   病状が長引くことにより、異常に喉が渇き、水を頻繁に飲 みたくなる。呼吸が促迫、意識が朦朧とし、あることないことを言う 視物錯瞀(物が見えにくい)、発疹、吐血、鼻血、四肢抽搐(手足がふるえる)、舌が絳色、舌苔が少ないあるいは苔がない、脈が沈、細、数、あるいは 浮、大、数。

推薦される処方箋:   生石膏30~60g(先に煎じる)、知母(ちも)30g、生地30~60g 水牛角30g(先に煎じる) 赤芍30g 玄参30g 連翹 15g 丹皮(ボタンぴ)15g 黄連6g 竹葉12g 葶藶子15g 生甘 草6g

服用方法: 日に1剤、水で煎じる。先に石膏と水牛角を入れ、後に残りの生薬を入れる。一回に湯液を100~200ml煎じて、日に2 ~4回、口服或いは経鼻栄養をする

漢方薬提案:  喜炎平注射液、血必浄注射液、熱毒寧注射液、痰熱 清注射液、醒脳静注射液 効能が近い漢方薬であれば患者の状況に合わせて、一種類使う。臨床の症状を観察しながら二種類合わせて使うのも良い。 漢方注射液と漢方湯液を合わせて活用するのも良い。

軽度、中等度、重症を通じて、適用できる漢方薬

清肺排毒湯

基本方剤:   麻黄 9g、炙甘草 6g、杏仁 9g、生石膏 15~30g(先煎)、 桂枝 9g、澤瀉 9g、猪苓 9g、白術 9g、茯苓 15g、柴胡 16g、黄芩 6g、姜半夏 9g、生姜 9g、紫菀 9g、冬花 9g、射干 9g、細辛 6g、 山薬 12g、枳実 6g、陳皮 6g、藿香 9g。 服用法:生薬を水で煎じ、毎日 1 剤、一日 2 回朝晩(食後 40 分)に分けて温服する。3 日を 1 クールとする。

条件が整っている場合は、服用後に茶碗半杯分のおかゆを、舌が乾燥し、 津液が不足している患者には一杯を飲ませる。(注:発熱のない患者については生石膏の用量を少なくし、発熱や高熱の場合は容量を増やす。)症状が改善ししているものの、まだ完治をしてい ない患者については 2 クール目を行う。ただし、特殊な事情や持病を持っている場合は、実際の状況に応じ 2 クール目の処方箋を調整し、症状がなくなった時点で投与をやめることとする。

 

重篤期

症状:   呼吸困難、頻繁に喘息或いは呼吸医療設備に頼らなければならない。神志昏昧、煩躁(いらいらする)、汗出肢冷(汗が出る、四肢が冷える)、舌質が紫暗(紫で暗い)、舌苔が厚膩あるいは乾燥、脈が浮、大、無根。

推薦される処方箋:   朝鮮人参 15g、黒順片(附子)(先に煎じる)10g、山茱萸(サンシュユ)15g、上記を煎じた湯液で漢方薬の蘇合香丸或いは安宮牛黄丸と一緒に服用する。

 回復期

肺脾気虚症

症状:   息が短く、倦怠感、吐き気、便秘、舌質が舌が淡くて 太っていて、舌苔が白くて厚膩である。

推薦される処方箋:   法半夏 9 g、陳皮 10 g、党参 15 g、炙黄耆 30 g、炒め白 術10 g、茯苓15 g、藿香10 g、縮砂6 g、甘草6 g 服用方法:日に一剤、水で生薬を湯液 400ml に煎じて、朝・夕の 2回分に分けて服用。

気陰虚症

症状:  力がなく、息が短い、口が渇いて動悸して、汗が多い、 低い熱あるいは熱がない、空咳で痰が少ない。舌が乾き、脈は細くて虚無力である。

推薦される処方箋:   南北沙参各 10 g、麦冬 15 g、西洋参 6 g、五味子 6 g、 生石膏 15 g、淡竹葉 10 g、桑葉 10 g、芦根 15 g、丹参 15 g、生甘 草 6 g。服用方法:日に一剤、水で生薬を湯液 400ml に煎じて、朝・夕の 2回分に分けて服用。

隔離解除および退院基準

  1. 体温が正常に復して 3 日間以上。
  2. 気道の症状があきらかに改善された。
  3. 肺部映像学による急性滲出性病変があきらかに改善された。
  4. 連続 2 回の気道標本核酸検査陰性(サンプリング採取は少なくとも1日空けること)。

以上の条件を満たす方は隔離を解除し退院できる。

 

軽症期から回復期までのまとめ

●病態に即して適切な漢方薬がある。

●軽症から重症まで使える漢方薬としては排毒清肺湯が推奨されている。

「清肺排毒湯」の成分は、市販の「清肺湯」の成分と全く違うものです。飲む場合は、煎じ薬を扱っている薬局に相談してみてください。

 

総合まとめ

●新型コロナウイルス感染には有効な漢方薬がある

●まだ感染していない時は、体を元気にする漢方薬を飲んでおくのも一つの予防法

●バンランコン、キンギンカなど、清熱解毒の生薬でのうがいをオススメ

●もしかして、感染したかも、と思ったら、病状に応じた漢方薬があるので、近くの漢方薬局に、まずは電話で聞いてみてください。

(ガイドラインの日本語訳は、日本感染症学会発表のものを参考にしています)

http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_haien_200302.pdf

 

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