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生姜で体が冷える?! 体を温める生姜の特徴と効能、食べ方、スープなど薬膳レシピ

生姜ブームが続き、様々な生姜ドリンクや生姜製品が市販されていますね。生姜は体を温めるものとして広まっていますが、生姜は逆に体を冷やしてしまう場合もあることをご存知ですか ? また、体質によっては、生姜が合わない人もいます!

薬膳では、人により、体質や体調により、合う食べ物が違うという考え方です。生姜が合わないのはどんな人でしょう。どんな場合に体を冷やしてしまうのでしょうか。

とはいえ、生姜は体に良い効能がたくさんあります。改めて素晴らしい生姜の働きについても解説します。それではまず、生姜の種類や成分と効能から見ていきましょう。

生姜の種類

新生姜

収穫したばかりの根茎、生のまますりおろしたり、刻んで料理に使ったり、また、甘酢着けにして食べたりする。

 

 

 

古生姜 老成(ひね)生姜とも言う

辛味が強い 魚の生臭さを消すのに適?

生のまますりおろしたり、刻んで料理に使ったりする。

 

 

筆生姜

太陽をさえぎり、新芽を30cmほど伸ばして柔らかくしたもの。さしみのツマや漬物にする

 

 

 

葉生姜

根茎が小さいうちに葉付きのまま収穫したもの。根しょうがに比べてやわらかく、辛味が少なくて食べやすいのが特徴。甘酢漬けにしたり、味噌をつけて食べるのが一般的。

 

 

生姜の成分と効能 〜3つの辛味成分が重要〜

生姜は少量のタンパク質、脂質、糖質、各種ビタミンなどを含みますが、生姜の素晴らしい効能はそれらの栄養成分ではなく、非栄養の芳香と辛味成分によるものです。

芳香成分

ジンギベロール、ジンギベレン、ピネン、カンフェン、シトラール、シネオールなど。血流促進、抗菌、抗炎症、抗コレステロール、抗アレルギー作用など様々な作用を有しています。

辛味成分

主に次の3つの成分が重要な働きをしています。

ジンゲロール

生の生姜に多く含まれる。解熱、血行促進、健胃、血圧降下、コレステロール低下作用、胆汁の分泌促進作用がある。加熱や乾燥でショウガオール に変わる。空気に触れるとすぐに別の成分に変化してしまうので、食べるときは直前にすりおろした方が良い。

ショウガオール

体を温める効果、血行促進、鎮痛作用、活性酸素を取り除く、中枢神経系の調整作用、脂肪燃焼の促進

ジンゲロン

血行促進、鎮吐(吐き気を止める)、血圧上昇

体を冷やす生姜、温める生姜とは ?

実は、生の生姜を大量にとると、体の芯は冷えていきます。体を芯から温める効果が高いのは生姜を一旦乾燥または加熱したものです。

生の生姜について

生の生姜には発汗作用があります。生の生姜は、体内の熱を体の表面に運んで、体表にある汗腺を拡げ、汗を盛んに出す力があります。中医学や漢方ではそれを “辛味成分は発散作用がある” と説明しています。体の熱が体表に運ばれるので、体の内側の芯の部分は逆に熱が下がることになります。また体表でも汗が蒸発するときに体表の熱を奪います。だから、生の生姜は体を冷やすのです。ただし、これは生の生姜をたくさん摂った場合で、少量なら体を温めます。

体を芯から温める乾燥生姜

生姜を乾燥したり熱を加えるとジンゲロンがショウガオールに変わります。体を温めてくれるのはこのショーガオールの方なので、生姜を乾燥したり熱を加えると、体を温める効能が強くなります。体を温める目的の場合は、生のすりおろし生姜よりも、乾燥した生姜をとる方が効果的なのです。市販の、生姜粉末やパウダーが、すでに乾燥しているものなので、それを使うのが簡単かもしれません。家で生の生姜をスライスして、置いておくだけでも乾燥するので簡単です。

簡単に作れる “乾燥生姜”

自分で作る場合

  • しょうがの薄切りをザルにあげて2〜3日天日干しまたは室内干しにします。
  • オーブンで薄切り生姜を80〜100度60分加熱します。
  • 電子レンジを使うと燃える場合があり危険です。

買う場合

粉末やパウダーは、乾燥生姜です。蒸し生姜として売られているものも、蒸すことでショウガオールが増えているので、体を温めてくれます。

チューブ状のものは、”生””おろし生姜”などと書いた生の生姜が多いようです。どうしても添加物が入ったり、入ってなくても塩や油脂が良いものかどうかが確定できないので、よほど厳密な自然食品メーカー以外、チューブタイプはおすすめしません。

生の生姜で風邪を治す!

急な寒さで体が冷えて風邪をひいてしまったり、ひきそうな予感がするといった場合、生の生姜が役に立ちます。この場合、生姜の発汗作用を利用します。

生の生姜のすりおろしをたっぷり暖かい葛湯やうどんに混ぜて飲んで、早めに寝ましょう。汗がでて、翌朝スッキリしていれば、風邪はほぼ治ります。あと1日ほどは無理せず、暖かくしてゆっくり過ごしましょう。熱が下がったからと、慌てて通常の忙しい生活に戻ると、またぶり返して、風邪が長引く原因になります。1 、2日のことです。しっかり治してから仕事にもどりましょう。早めにこうして自分でケアすれば、無駄に*抗生物質を飲むことがなくなります。この作用をもっと効果的にしたもはのが葛根湯です。葛根湯には、生姜と葛に、あと4種類の漢方薬が入っています。早く熱を上げて、汗をかくことで熱をさまして風邪を治していくお薬です。家に常備しておき、体が冷えたり寒気を感じたらすぐにお湯で飲むと、ひどくならずに治ることが多いです。(なお、酢は汗腺を閉じようとする働きがあるので、発汗を目的とする場合には、甘酢づけや筆生姜は向きません)

ただし、葛根湯を飲むと心臓がドキドキするなどの症状があれば、葛根湯よりももっとゆるやかな漢方薬があるので、医師、薬剤師に相談してください。

また、同じ風邪でも寒さを感じない場合、咳や喉の痛みの症状が先に出る場合は、葛根湯では治らないのでご注意ください。寒さを感じない風邪には、別の良い漢方薬があるので、その場合も、漢方専門の薬剤師や医師に相談しましょう。

*抗生物質:  抗生物質は風邪を治す薬ではありません。抗生物質の濫用は体の免疫を下げ、耐性菌を増やす原因となります。耐性菌が増えると、世の中に薬の効かない病気が増えてしまいます。

生姜が合わないのはどんな人 ?   〜生姜のデメリット〜

体が熱いタイプの人には向きません。逆に症状が重くなる場合があります。暑がりの人、火照りやホットフラッシュを感じる人はやめておきましょう。

暑がりタイプ

冬、寒くても冷たい飲み物が欲しくなる人、夏クーラーがついていても扇子を使いたくなる人、吹き出物が顔や背中にできやすい人。こういう方は体に熱がこもりやすいタイプです。このタイプは、生姜をとると余計にからだが熱くなり、現在悩んでいる症状が悪化しやすくなります。こういう方がもし生姜をとるなら、生の生姜を多めにとって汗をしっかり出すことです。そうすると、汗が蒸発するときに熱を奪うので、体の内部の熱が少し冷めるでしょう。インドや熱帯近くの地域で辛いメニューが多いのも、この効果をねらったものです。

ほてりやホットフラッシュを感じる人

更年期の女性には、火照り、ホットフラッシュを感じる方が多いですね。こういう方は、その症状を感じる間は、生姜をあえて毎日摂るのはやめておきましょう。よけいに症状がひどくなる可能性が高くなります。このタイプは、本来は冷え性の方が多いので、更年期が終わり、火照りやホットフラッシュの症状がなくなったら、毎日生姜を摂るのは体に良いでしょう。

頭痛や生理痛と生姜

生姜には鎮痛作用があります。血行促進し血流が良くなることで、頭痛や生理痛を和らげてくれます。血の巡りが滞ることが多くの痛みの原因なので、頭痛、生理痛以外の、他の体の痛みも血流がよくなると改善します。

ダイエットと生姜

血行が良くなると、新陳代謝が促進され、脂肪も燃焼しやすくなります。抗コレステロールの作用もあるので、ダイエットにとても向いています。

つわりに生姜

生姜には吐き気を止める効能があるので、つわりに使われます。

漢方薬では、小半夏加茯苓湯がつわりに良く使われます。これは生姜、半夏、茯苓の3種類からできています。生姜に半夏と茯苓を加えることで、さらに吐き気止めの効能が強まっています。ただし、飲む人の体質や体調によって効果は変わります。

生姜が癌を予防する !

生姜には肺がん、乳がん、消化器がん、その他多くのがんに対して、抗がん作用があることが証明されています。それは、生姜の持つ高い抗酸化作用、抗炎症作用によるものです。米国立がん研究所が*フィトケミカルを研究し、癌予防効果のある食品のピラミッドを発表した際、生姜はにんにくと並んで最も効果のあるものに分類しました。

*フィトケミカル: 6大栄養素(糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維)以外の「非栄養素」と呼ばれる微量成分で、例えばポリフェノールやアルカロイド、カロテノイドなどの植物の成分を総称するものです。

生姜の解毒作用

生姜には抗菌、抗ウイルス、抗真菌作用があります。お寿司やお刺身に生姜が付き物なのは理にかなっているのです。

生姜の保存

3〜4日は常温でそのまま保存。洗って、水気を拭いたらラップに包んで冷蔵庫で保存します。適温は14〜15度。10度以下になると低温障害を起こすので気をつけましょう。

みょうが、わさび、らっきょうと生姜

ミョウガ

ショウガ科ショウガ属の多年草で、生姜と同じで、根や葉は見分けが付かないほど似ています。ミョウガは花蕾を、生姜は根茎を食用とします。英語ではjapanese gingerと呼ばれていますが、原産は日本とも中国とも言われていてはっきりしないようです

ミョウガの効能も生姜と似ていて、発汗作用、血行促進作用があります。虫さされや皮膚のできものにも良いといわれています。香りが食欲を促進してくれます。

わさび

アブラナ科ワサビ属の多年草。日本原産。胃腸を温めるので、冷えの予防になります。生姜と同様殺菌作用があります。胃を刺激して食欲を増進します。

らっきょう

ネギ科ネギ属の多年草。中国原産。主な芳香成分は硫化アリルのアリシン。生姜と同様、血行促進、食欲増進作用があります。ビタミンB1の吸収を助けます。食物繊維が豊富。

 

生姜を使った薬膳レシピ

生姜ごはん

2合
生姜 1/2かけ
昆布 5cm角 1枚
ちりめんじゃこ 50g
大葉 適宜
少々
  1. 炊飯器に米、生姜、ちりめんじゃこ、塩少々を入れ、昆布をのせて普通に炊く。
  2. 炊き上がったら昆布を除き、器によそって大葉のせん切りを乗せる。

簡単生姜チャーハン(2人分)

ご飯 茶碗2杯分
豚ひき肉 60g
生姜 1かけ
ネギ 3〜4本
11個
  1. フライパンに油を熱し、溶き卵を強火でさっと炒めて一旦さらに取り出す。
  2. ひき肉をほぐしながら炒め、しょうがとネギ、塩小さじを加えて加えて炒める。
  3. ご飯と卵を入れて切るように炒め、全体になじんだら醤油小さじ1を鍋肌から加えて火からおろす。
  4. ネギの小口切りを飾る。
  1. フライパンに油を熱し、溶き卵を強火でさっと炒めて一旦さらに取り出す。
  2. ひき肉をほぐしながら炒め、しょうがとネギ、塩小さじを加えて加えて炒める。
  3. ご飯と卵を入れて切るように炒め、全体になじんだら醤油小さじ1を鍋肌から加えて火からおろす。
  4. ネギの小口切りを飾る。

卵入りにゅうめん(2人分)

そうめん 2束
1個
しいたけ 2枚
ねぎ 2〜3本
だし汁 600ml
調味料 酒大さじ1、醤油大さじ1、みりん小さじ2、塩適量、
生姜 1かけ
  1. 鍋に湯を沸かし、そうめんを袋の表示時間通りゆでる。流水で荒い水気を切る。
  2. 生姜は千切り、しいたけは薄切り、ねぎは小口切りにする。
  3. 鍋にだし汁、調味料、②を加え、沸騰したら溶き卵を細く流し入れる。
  4. そうめんを加えてねぎを散らす。

生姜スープ(2人分)

生姜 1かけ
長ねぎ 1本
鶏ガラスープ 500ml
調味料 塩、コショウ、しょうゆ適量
  1.  生姜はすりおろす、ねぎは1cm程度の斜め切り。
  2. スープに生姜、ねぎを加えて煮る。
  3. 塩コショウとしょうゆ適量で味を整える。

雑炊(2人分)

ごはん 茶碗2杯分
生姜 1かけ
ねぎ 1本
だし汁 600ml
好みの具 しいたけなどしいき 椎茸などきのこ類、大根、人参、鶏肉など
2個
  1. 生姜、ねぎは刻む。
  2. だし汁を火にかけ、ごはん、しょうが、ねぎ、小さく切った好みの具を入れる。
  3. 最後に溶き卵を入れる。

生姜紅茶

紅茶も体を温める作用があり、生姜の体を温める作用との相乗作用で、とても体が温まる飲み物です。

 

まとめ

生の生姜をたくさん摂ると、体の芯を冷やす。そのため、熱冷ましに使われる。体を温めたいときは、乾燥生姜を使った方が効果的。生姜には、痛み止め、吐き気どめ、血流促進、免疫向上、抗酸化、抗炎症、抗がん効果など様々な素晴らしい効能がある。暑がりタイプ、火照りのあるタイプには向いてない。上手に利用して、健康で元気に過ごしましょう。

 

 

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